新井 やれる! シート打撃復帰 3打席無安打も「誤差少なかった」

 広島・新井貴浩内野手(40)が15日、実戦形式の練習を再開した。マツダスタジアムに隣接する室内練習場でシート打撃に登場。3打席に立ち無安打ながら、速球に目を慣らした。10月上旬に患ったへんとう炎から順調に回復。18日からのCSファイナルSへ向けてギアを上げていく構えだ。

 大粒の汗をぬぐいながら、新井は室内練習場をあとにした。表情は晴れやかで、充実感が漂う。久しぶりの実戦形式練習。シート打撃で3打席に立った。感覚に鈍ったところはない。ハイペースで進める調整は、順調だ。

 「普通かな。思ったより(感覚は)ズレていなかった」

 1番で打席に入り、ブレイシアと対戦。2球目を打って遊ゴロに倒れた。続く2打席目はフルカウントから見逃し三振に倒れた。投手が代わり、中田がマウンドへ。1ボール2ストライクからの4球目に、バットは空を切った。結果だけ見れば3打数無安打。だが重要視したのは、内容だった。

 CSへ向けて練習を再開して2日目の5日に体調不良を訴えた。広島市内の病院でへんとう炎と診断され一時離脱すると、9日から練習を再開した。チームが社会人と練習試合を行っていた11日からの3日間は“ミニキャンプ”を張り、室内練習場で打ち込みに専念。この日が、へんとう炎からの復帰後、初めて対峙(たいじ)した生きた球だった。

 「体感というか、誤差は少なかったかな」。18日からのCSファイナルSまで、あとわずか。16日もシート打撃を行い、17日の前日練習を経て大一番に臨む。ベテランとして、短期間で本番へピークを持って行く調整方法は熟知している。

 だからこそシート打撃前の投内連係では笑顔が絶えず、チームメートに声をかけ続けた。ピリピリムードはなく「スイッチが入るとき?当日じゃないかな。当日になってガーッと気持ちが上がってくる。今から上がっていたらパンクするよ」と、豪快に笑った。

 甲子園でのファーストSはDeNAが泥だらけで阪神に勝利し、1勝1敗になった。日本シリーズ行きの切符を争うチームの決定は、16日以降に持ち越されたが相手は関係ない。「セ・リーグ優勝チームだけど、やるときは関係ない。チャレンジャーとして、一丸となってぶつかっていくという気持ちでやっていきたい」。自身、そしてナインの思いを代弁した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス