大瀬良 5回5失点で2敗目 次戦は正念場…緒方監督「考えるところある」
「巨人6-4広島」(30日、東京ドーム)
唇をかみしめながら、広島・大瀬良大地投手はベンチからロッカーへ続く階段を下りた。先発としての責任を果たせず5回9安打5失点。投手の宮国に適時打も浴びた。内容が伴わず喫した2敗目に、胸中は悔しさだけが支配した。
自ら試合の流れを手放した。1-0の二回は1死満塁から宮国に同点の左前適時打。マギーにも右前へ運ばれるなど3点を失い逆転を許した。四回には小林に1号ソロも被弾。「工夫しながら投げたけど」。修正できず巨人打線に捉えられた。
前回23日のDeNA戦でも三回に3点を失った。突如として乱れ、最少失点に食い止められないケースが続いた。8月は5試合に登板して、6回以上を投げたのは1試合しかない。
緒方監督は、不本意な投球が続く右腕について「きょう答えを出すつもりはないけれど、考えるところはある」と厳しい言葉を並べた。9月12日のDeNA戦以降は6連戦はなくなるため、次回登板の内容、結果次第では、大瀬良が一度、ローテから外れる可能性も出てきた。
「反省するところは反省して。コントロールや配球などを見直していかないといけない」。大瀬良は必死に前を向いた。開幕から山あり谷ありながら、ローテを託され続けてきた。手放すわけにはいかない。