山口俊の処分重すぎる 総額1億円超の罰金、減俸に選手会が巨人に抗議

 労組・日本プロ野球選手会は28日、酒に酔って都内の病院で暴力トラブルを起こした巨人・山口俊投手(30)に対し、球団が総額1億円を超える罰金、減俸処分を科したことに球団側へ強く抗議し、処分の再検討などを求めたと発表した。

 選手会側は刑事処分的な逮捕事案ではなく、被害者との示談も成立している中で、総額1億円以上の金銭的ペナルティーは球界の過去の前例などに照らし合わせても、処分は不当に重いものとした。

 さらに球団側が山口俊に対して複数年契約の見直しを迫り、同意しなければ契約解除(解雇)する条件を提示し続けたと主張。独占禁止法で禁止される優越的地位の乱用に当たると抗議し、契約見直しの撤回も求めた。

 また、プロ野球の熊崎勝彦コミッショナーと12球団の実行委員会へ調査などを要請。選手会からの文書を受け取った熊崎コミッショナーは「意見が出たことを真摯(しんし)に受け止め、(9月4日の)実行委員会に報告する」とした。

 山口俊は7月11日に酒に酔って都内の病院で男性警備員に全治2週間の打撲を負わせ、病院のドアを蹴って破損。8月18日に警視庁は傷害と器物破損の疑いで書類送検し、球団からは罰金、減俸と今季終了までの出場停止処分を受けていた。

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