中村祐、1軍復帰即快投!6回0封あっぱれ4勝目 マジック25

 「広島1-0ヤクルト」(18日、マツダスタジアム)

 広島の中村祐太投手(21)が6回5安打無失点で4勝目を手にした。約3週間ぶりの1軍。2軍で取り組んできたフォーム修正の成果を発揮し、キレのある直球と変化球を織り交ぜてつかみとった約2カ月ぶりの白星だ。七回以降は一岡、中崎、今村とつなぎ完封リレーを完成。優勝マジックを「25」とした。

 ベンチでホッと胸をなで下ろした。6回5安打無失点。中村祐は、先発として自らの役目を全うした。交代を告げられると緒方監督からねぎらわれ、畝投手コーチからはグータッチを求められた。粘り、つかみとった4勝目。「1日1日を無駄にせずやってきたことが実を結んだ」と言い、目尻を下げた。

 初回が分岐点だった。暴投もあり1死二塁でバレンティンと対峙(たいじ)した。スライダーで遊ゴロに打ち取ると、山田はファウルで粘られたものの外角のスライダーで空振り三振に斬った。白星から遠ざかっていた過去4試合は「(ピンチで)抑えようとして力んでいた」。この日は「1点で抑えられれば」。開き直り、気持ちに余裕が生まれたことで攻めの投球が可能になった。

 2軍で行ってきたフォーム修正の成果を示した。7月27日の巨人戦で四回途中4失点でKO。翌28日に出場選手登録を抹消された。首脳陣から言い渡された課題は、右打者の内角、そして左打者の外角へ投げ切る投球を身に付けることだった。

 「僕はテークバックを取るときに、腕が上がるのが遅いんです。だから体が早く開いてしまっていた」。佐々岡2軍投手コーチに指導を仰ぎながら、フォームを見つめ直した。「自信を持って投げることができた」。右打者のバレンティン、山田とは計6度対戦し、許した安打はわずか1本。課題を克服して、主軸を封じ込めた。

 先発は野村、薮田、岡田、大瀬良の4本柱が中心。残り2枠を若鯉で争う。「2軍でしっかり修正してきてくれた。次も投げさせる」と緒方監督。ローテ入りへ一歩、前進だ。

 リーグ連覇へと突き進むチームにおいて、自らも戦力になりたいという思いは強い。菊池と上がったお立ち台では、「このまま優勝の輪に入れるように、きょう以上のピッチングを求めてやっていきたい」と声を張り上げた。1試合1試合が運命を左右する。強い気持ちを持ち、自らの道を切り開いていく。

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