新井、鉄人・衣笠に並ぶ!「ホームラン打てれば」8度目球宴、不惑弾じゃ

 「マイナビオールスターゲーム2017」のファン投票の最終結果が26日に発表され、新井貴浩内野手(40)がセ・リーグ一塁手部門で35万6339票を獲得し、選出された。ファン投票での出場は3年連続4度目で、通算では8度目。夢舞台を前に「ホームランを打てればいい」と決意表明した。87年の鉄人・衣笠に並ぶ40歳シーズンでの球宴本塁打を目指す。

 菊池、鈴木とともに会見場の席に着いたのは、新井ではなかった。降雨ノーゲームとなった24日・阪神戦の試合後に、グラウンドで新井の物まねを披露しスタンドを沸かせた上本だ。晴れ舞台でも“ニセ新井さん”が主役をかっさらい、爆笑の渦に包まれる。首位を独走するチームの雰囲気の良さを象徴するような一幕だった。

 「たまたま(会見が始まる直前に部屋の前を)通りかかった。いい所にいたね。そういう意味では、アイツ持ってる(笑)」。しばらくして登場した真打ちの新井は、目尻を下げながらミニコントの舞台裏を明かした。

 気を取り直して向かったマイクの前では、感謝の言葉を並べた。通算8度目の球宴。ファン投票での出場は、古巣に復帰した15年から3年連続で通算4度目になる。ここまで53試合で168打席に立つ。「規定(打席)に到達していないのに選んでいただいて恐縮。自分が楽しむというより、たくさん投票していただいたので、喜んでいただけるようなプレーをしたい」と力を込めた。

 公式戦では状況に応じた打撃に徹することが多いが、球宴は違う。狙うのは本塁打だ。勝敗を気にすることなくバットを振り抜き、過去7度の出場で通算成績は29打数13安打、2本塁打で打率・448を誇る。「若い頃は真っすぐが多かったけど、去年あたりから変化球ばかりになってきた。変化球、変化球、変化球みたいな感じ」と苦笑い。それでも最後に「ホームランが打てればいい」と声をはずませた。

 40歳シーズンでの出場。一発を放てば、球団では87年の鉄人・衣笠と並ぶ。不惑を迎えても「精神年齢は若いし、若い選手とやるのも好きなので」とニヤリ。通算2000安打や通算300本塁打などを記録してきた。お祭り男の本領を発揮して、球宴記録でも球団史にその名を刻む意気込みだ。

 「パを代表する投手ばかり。誰が、というよりも全員との対戦が楽しみ。見ている方に喜んでもらえたら良いですね」。ファンが心を躍らせる夢舞台でもある。豪快なスイングで、真夏の夜空にアーチを掛ける。

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