福井“巨人キラー”健在の粘投星 今季初登板初先発で6回3失点G倒
「広島7-6巨人」(26日、マツダスタジアム)
胸をなで下ろし、広島・福井優也投手(29)はチームメートへの思いを口にした。今季初先発で初勝利をゲット。二回までに3点を失ったが、力強い援護射撃と好守に助けられた。「野手のみなさんに感謝したい。勝ちがついたのは良かった」と汗をぬぐった。
立ち上がりに先制パンチをくらった。初回、中井の左越えソロで失点すると、二回は立岡に右前2点適時打を浴びた。自身にとっては、この試合が開幕。「変に意識した」。独特の緊張感にのまれ腕が振れなかった。
それでも徐々に立ち直る。四回2死二塁では、素早いけん制で二走・小林を刺した。五回無死一塁は併殺打で切り抜けた。菊池、鈴木などバックの堅守も力になり、三回以降は無失点。粘りの投球で6回6安打3点にまとめ、巨人戦6連勝を飾った。
ドラフト3位・床田(中部学院大)の離脱で巡ってきた先発機会。納得できる投球ではなかったものの、白星がついたことで前を向いて次戦に臨める。反省点は「無駄な四球があった」。2失点した二回は、投手・大竹寛への四球が引き金だった。
「反省点は多い」と振り返った緒方監督は最後に「また頑張ってもらいましょう」と期待を寄せた。次こそはチームに勢いをつける投球で、2勝目を手にしてみせる。