広島・丸佳浩外野手（２８）が２４日、マツダスタジアムを訪れ、休日返上で汗を流した。２５日から本拠地で２位巨人との首位攻防３連戦。開幕からフルイニング出場を続けるチームリーダーは、初戦必勝の重要性を説いた。

　「３連戦を戦う上で（相手が）上位とか最下位とかは関係ない。初戦は非常に大事。しっかり取って、流れに乗っていければいい」

　相手の先発はエース菅野だ。今季初対戦した１１日（東京ドーム）は攻略に成功し、その後の引き分けを挟んでの１０連勝につなげた。丸自身は３打数無安打に抑えられたが、昨季１２打数５安打、打率・４１７。数字が示すように苦手意識はない。今季２度目の対決でも打ち込み、大型連勝の再現を目指す。

　「そういうエース級のピッチャーから勝てれば、どんどん勝ちに連勝につながってくると思う。何とか自分たちの野球をやりたい」

　チームはここ最近、得点力不足に泣いていたが、２３日・ヤクルト戦（神宮）は７点を奪って連敗を４で止めた。丸も同点弾を左翼席へ突き刺すなど、連敗阻止に貢献。まだ順位を気にする時期ではないが、広島の街は赤く燃えている。“菅野キラー”のバットがチームを４カードぶりの勝ち越しに導く。