中崎、守護神譲らん! 急ピッチで修正、フォームに手応え

 広島の中崎翔太投手(24)が21日、マツダスタジムに隣接する室内練習場で行われた投手指名練習に参加。守護神は譲らない気持ちを示した。春季キャンプでインフルエンザを発症し調整が遅れているが、状態は上向きだ。開幕までオープン戦は残り5試合。本来の投球を取り戻して、首脳陣に安心感を与える。

 「ヨッシッ!」。中崎の声が、室内練習場に響き渡る。力強く腕を振ったキャッチボール。その球筋は、浮き上がるかのようだった。「だいぶ良くなってきた。フォームも固まってきました」。大粒の汗をぬぐい、手応えを口にした。

 守護神剥奪危機にある。16日の楽天戦で実戦初登板。開幕に間に合ったかに思われたが、19日の日本ハム戦では1回1失点だった。試合後、緒方監督は「このままいけば考える」と、今後の登板次第で抑えから配置転換する可能性を示唆した。

 直球の力強さを取り戻せるかがカギだ。19日は、最速が142キロ止まりだった。昨季終盤に腰痛となり「知らず知らずのうちに、患部をかばうくせになっていた」と小林投手コーチ。フォームに狂いが生じたことに加え、インフルエンザで調整が思うように進まなかった。

 登板翌日にブルペンに入るなど、急ピッチで修正。下半身主導のフォームに戻りつつある。22日のオリックス戦(京セラドーム)から、最後の5試合が始まる。最大2試合となる登板機会で内容、結果を残すだけだ。

 「後ろをやるからには、しっかりとした投球をしないといけない」。守護神としてのプライドがある。ギアを上げて、その座を守り抜く覚悟だ。

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