広島・九里、開幕ローテ濃厚!!ウエスタン開幕投手で先発の役割こなす

 「ウエスタン、中日8-2広島」(17日、ナゴヤ球場)

 3年ぶりの開幕ローテ入りを狙う広島・九里亜蓮投手(25)が17日、ウエスタン・リーグ開幕戦となる中日戦(ナゴヤ)に先発し、5回を6安打3失点。不満の残る内容だったが、視察した畝投手コーチの評価は高いまま変わらない。新人だった2014年以来の開幕ローテ入りが近づいてきた4年目右腕。大役に備え、さらに状態を上げていく。

 試合後、スーツ姿に着替えた九里は反省点から切り出した。「五回の3失点が。1-0の状況でチームの流れを止めてしまった」。ツメの甘さを悔やみ、端正なマスクをゆがませた。四回まで走者を許しながらも粘り強い投球を続けていたが、五回に暗転。2本の安打と四球から2死満塁のピンチを招き、連打で3点を失った。

 球場には畝投手コーチの姿があった。前日オープン戦が行われた静岡から九里の投球を視察するため、名古屋で途中下車していたのだ。開幕ローテ入りへ快投で応えたい九里だったが、5回6安打3失点、球数も100球を要した。

 もちろん納得できる結果ではない。それでも随所に九里らしさも示した。最速145キロの直球に多彩な変化球を交え、四回まで2安打無失点。「真っすぐは指に掛かるボールが多かったし、変化球も良かった」。9日・西武戦(マツダ)以来となるマウンドで手応えを残したことも事実だ。

 畝投手コーチの評価も不変だ。五回の投球に関しては苦言を呈したが、「今日も内容は良かった。四回まではすべての球種を投げきっていたし、イメージは変わっていないよ」とキッパリ。開幕ローテ入りへ前進していることを明かした。

 ペナントレースまで2週間を切り、先発ローテの顔ぶれが固まりつつある。ジョンソン、野村の左右の両輪に加え、2年目岡田までが当確。ここまで残り3枠を巡る争いが続いていたが、ドラフト1位・加藤(慶大)と同3位・床田(中部学院大)が好投を続け、緒方監督も高く評価。一歩抜け出した形だ。さらに右脇腹違和感で出遅れていた大瀬良が12日の2軍戦で復帰。故障明け2戦目となる18日・日本ハム戦(マツダ)では、4イニングを投げる見込みだ。

 先発レースが混沌(こんとん)とする中で、キャンプから好調の九里もアピールを続けている。開幕ローテへの意欲を問われると、「そこに割り込んで入っていけるように頑張りたい。同じ過ちをしないようにしたい」と力を込めた。当確ランプがともるまで突き進むだけだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス