ドラ3床田 開幕ローテ王手! 4回2失点も修正力発揮

 「オープン戦、広島4-2西武」(9日、マツダスタジアム)

 広島のドラフト3位・床田寛樹投手(22)=中部学院大=が開幕ローテ入りへ大きく前進した。9日、西武とのオープン戦に先発し、4回を3安打2失点(自責点1)。プロ初被弾するなど制球面に課題を残したが、直球は自己最速タイの148キロをマーク。首脳陣の評価は高く、ジョンソン、野村、岡田に続く先発4番手以降の有力候補の1人だ。

 崩れそうで崩れなかった。本拠地初登板初先発の床田が、粘り強い投球でチーム内のローテ争いでも踏ん張った。

 初回は三者凡退と上々のスタート。しかし二回、味方の失策を機に制球を乱した。無死一塁で木村文に3ボールからの4球目、真ん中に入った直球を強打されて中越え二塁打。続く田代の犠飛で1点を献上した。

 なおも1死三塁のピンチ。「走られたくないと走者に意識がいって、打者に向かっていけずにボールが先行していた」と問題点をすぐに修正。内角へのスライダーで渡辺を空振り三振、続く中田も右飛に仕留めて、最少失点で切り抜けた。

 四回には先頭・浅村に初球の131キロ変化球を左翼ポール際に運ばれてプロ初被弾。その後は冷静に後続を断ち、予定の4回を2失点で投げ終えた。

 収穫もあった。「チェンジアップ、スライダーがよかった。それで結構打ち取ることができた」。自己最速タイの148キロを計測した直球についても「右打者の内角など、厳しいところに投げて打ち取れたので、これからも継続していきたい」と手応えを口にした。

 緒方監督は「内容的によかった。いろんなサインに対してもミスなくできていた。非常によかった」と高く評価。畝投手コーチも「ローテでいかせたい。今の投げっぷりを見たらいけるのではないかと思う」と期待を込める。

 決め球を欠き、苦しい投球を強いられた前回2月28日・サムスンとの練習試合で生じた課題を克服。次回は14日からの楽天とのオープン戦3連戦(明石、静岡)で登板予定。開幕ローテ入りを懸けた重要なマウンドとなる。

 床田も自身の立場は十分に理解している。「今のままではどうなるか分からない。次のチャンスをもらえたらしっかりとアピールしないと1軍では投げられないと思う」と危機感を抱く。「与えられたところでしっかりと結果を出したい」と気を引き締めた。

 ジョンソンに次ぐ左の先発候補として期待は大きい。次回登板で結果を残し、ルーキーがローテの座を確実にする。

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