新井 黒田さん笑顔で送り出す 日本シリーズ前の発表進言

 練習の合間、夜空を見上げる新井(撮影・吉澤敬太)
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 広島の新井貴浩内野手(39)が18日、黒田博樹投手(41)の花道を日本一で飾ると誓った。自身を右腕の「ファン」と公言。ファン目線に立ち、日本シリーズ前の引退発表を黒田に進言したことも明かした。昨季、同じタイミングで古巣に復帰し、25年ぶりのリーグ優勝の喜びを分かち合った僚友を笑顔で送り出す。

 広島で生まれ、広島で育った。小さい頃から赤い帽子をかぶり、パジャマはカープ柄。何度も旧広島市民球場に足を運び、声援を送ってきた。選手である一方で、新井は自らを「カープファン」と言い続ける。だからこそファン目線に立った。ヒーローの引退。黒田から今季限りでの現役引退を伝えられた後、日本シリーズ前の引退発表を進言した。

 「シーズン中に何度か話をしていました。僕はもう1年、やってくださいと言ったんですが。黒田さんはチームに迷惑をかけたくないから、全部が終わってからという気持ちだった。自分としては、気持ちが固まったら話をして欲しいと伝えた。偉大な選手。ファンの人に引退を知った上で、最後の勇姿を目に焼き付けて欲しいと思ったんです」

 運命に導かれるように、2人は同じタイミングで昨季、広島に復帰した。阪神退団後、古巣への復帰を迷う新井の背中を押したのは黒田だった。再びユニホームを着る覚悟を決めると「次は黒田さんの番ですよ」。その言葉に背番号「15」も呼応した。今季は通算2000安打と通算300本塁打を達成。右腕も日米通算200勝を達成した。

 黒田と共に過ごす時間は、あとわずかしかない。「本当に最も影響を受けた人。今の自分があるのも黒田さんのおかげ。黒田さんに出会っていなかったら今、野球をやっていないかもしれない」。22日から幕を開ける日本ハムとの頂上決戦は、32年ぶりの覇権をかけた最高の舞台。負けられない要因が、またひとつ増えた。

 「最後にみんなで頑張って日本一になる。優勝して、黒田さんの引退の花道を飾りたいと思う。みんながそう思っている」。チームメートの思いを代弁し、前を見据えた。25年ぶりの優勝を勝ち取った後には、マウンド付近で人目もはばからず号泣し、抱き合った。そして自らの手で黒田を胴上げした。その再現を-。新井がチーム、ファン、そして黒田のためにグラウンドに立つ。

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