緒方監督 劇的サヨナラ弾の鈴木を絶賛

 「交流戦、広島6-4オリックス」(17日、マツダスタジアム)

 広島が延長十二回、鈴木誠也外野手(21)のサヨナラ弾で劇的勝利を決めた。チームは4連勝で貯金は最多9。7年ぶりに交流戦勝ち越しを決め、2位・巨人とのゲーム差を今季最大の5に広げた。

 負けのなくなった延長十二回。4時間51分の激戦に終止符を打ったのは鈴木だ。先頭の磯村が左翼線を破る二塁打で出塁。緒方監督はバントのサインを送らず、好調鈴木のバットに試合を託した。フルカウントから8球目、外角のスライダーに体勢を崩されながら、振り抜いた打球は左翼スタンド一直線。上段に飛び込む特大サヨナラ弾となった。

 2点ビハインドの九回、2死一、二塁からルナが左翼線を破る2点適時二塁打で同点。中崎、ジャクソン、ヘーゲンズと無失点リレーでつなぎ、最終回のサヨナラ劇を呼んだ。今季12度目の延長戦は、これで7勝4敗1分け。土壇場での強さが光る。

 緒方監督は試合後、殊勲の21歳を称賛。「最後の最後で、本当に大きな仕事をしてくれた。ナイスバッティング」と興奮気味に話した上で、共に戦ったファンの声援に熱く感謝した。「一番思うのは、ファンの方が最後の最後まで、勝利を信じて応援してくれたこと。心強かったし、監督として本当に感謝しています。選手に勇気をありがとうございます。勝利を届けることができて、本当によかったです」。劇的勝利でチームは首位を独走。25年ぶりの頂点に向けて、首位固めに入る。

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