黒田は今季2敗目、井納への四球を反省
「DeNA6-1広島」(27日、横浜スタジアム)
先発した広島・黒田博樹投手(41)が、6回を8安打2失点で降板。4月16日の巨人戦(東京ドーム)以来、1カ月以上ぶりの2敗目を喫した。左打者7人を並べられた打線に、今季最多124球を要すなど、粘りの投球を続けたが実らなかった。
「先頭で投手に与えた四球が、ああいった展開にしてしまった。いい時もあれば、悪い時もあるんですけどね。先頭をしっかり切っていれば、また違った展開になったと思う」
結果的に大敗で終わった一戦に、試合後は敗戦の責任を背負った。振り返ったのは同点で迎えた五回の投球。先頭の井納をストレートの四球で歩かせた。1死後に石川の右前打で一、三塁。続く乙坂の二ゴロで、併殺崩れの間に勝ち越しを許した。
初回から毎回走者を置く投球。8本の被安打中、7本を左打者に浴びた。逆方向の意識を徹底されて「ポイントは近い感じがしましたね。向こうも考えてやることなので」と振り返った。ただ、初回の失点以降は組み立てを変え、パワーピッチングで速球を多投。三回、2死二塁ではロペスを、今季最速150キロで三ゴロに抑えた。
チームの連勝は4でストップしたが、2位中日に2・5差で首位を走る。緒方孝市監督(47)は「3連戦の頭だから取りたかったけどね。黒田は粘って投げてくれた。切り替えてまた、あしたから」とコメント。黒田も「終わってしまったことは仕方ない。切り替えて次のマウンドに臨みたい」と前を向いた。