広島「ルーズヴェルト・ゲーム」制す

 「阪神7-8広島」(10日、甲子園球場)

 広島が2連勝。野球で一番面白いといわれ、小説やドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の題材にもなった8-7のスコアで熱戦を制し、敵地カードに勝ち越した。

 初回は菊池の左越え1号2ランで2点を先制。2-4の五回は丸、ルナの連続適時打で同点。さらに1死二、三塁からエルドレッドの右中間2点適時二塁打で勝ち越し、鈴木の右線適時二塁打でこの回5点を奪った。六回はルナの2打席連続タイムリーで8点目。 先発・福井は6回10安打4失点で今季1勝目。8-4で迎えた九回の守備では阪神に1点差まで迫られたが、6番手・中崎がしのいで3セーブ目(1敗)を挙げた。

 逆転の2点二塁打を放ったエルドレッドはヒーローインタビューで、「非常に厳しいシーソーゲームだった。(九回は)ベンチで中崎を信じて見ていた。(五回の逆転打は)外側の厳しいボールをコースに逆らわず、バットを振ることができた。(13試合連続安打)ホームランはいずれ打てるだろうが、今はいい形でボールが見えるので、逆らわずに打てている。そのうち必ずフェンスは越えると思う。(初回は2死から四球で出て盗塁成功)後ろの新井のためにスコアリングポジションに行きたかった。ピッチャー(藤川)もキャッチャー(梅野)も注意を払ってなかった感じなので、一瞬で決めてやろうとジャンプ(スタート)した。タフな3連戦で2戦を取ったので、広島に帰ってからはピッチャーがしっかり投げて、攻撃でどんどん点を取っていく自分たちの野球をしたい」と、チームを代表して熱戦を制しての勝利を振り返った。

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