鯉にルナあり!鬼門ナゴヤDは得意の古巣

 広島のエクトル・ルナ内野手(36)=前中日=が28日、ナゴヤドーム攻略を誓った。来日から昨年まで3年間、慣れ親しんだ球場。29日から中日との3連戦を迎える。チームは昨季、1勝10敗と苦手にした鬼門。3戦連続安打中の助っ人は、古巣に感謝を示すと同時に「もうカープの選手。自信はある」と、先発の若松撃ちに自信を見せた。

 古巣中日との対決を翌日に控え、助っ人は静かに笑みを浮かべる。「相性が悪かったのは、知っているよ」。前置きした上で続けたのは、鬼門突破への自信と根拠。ナゴヤドーム攻略のカギを握る。ルナに確信アリ、だ。

 「カープはいいチームだ。いい守備をしているし、投手陣もいい。攻撃の形もある。昨年と同じようになるとは、思っていないよ」

 昨年までは敵、今年から味方として両側から、チームの変化を感じるからこそ、ルナは断言するように話した。昨季は同球場で1勝10敗(勝率・091)、7連敗中と極端に苦手にした。開幕カードを2勝1敗と勝ち越しに成功。苦手払しょくで一気に波に乗りたい。

 攻略のキーマンは4番。昨年まで3年間の在籍で、投手の球種や力量、球場の性質などを十分に理解する。2013年は同球場で40試合に出場。打率・406、28打点と驚異的な数字を残した。昨年、一昨年も3割前後をマーク。「全身全霊を懸けてプレーしたいね」と意気込みも強い。

 開幕戦から4番で出場する。3戦連続安打中で、27日のDeNA戦の六回、1死から左中間を破る二塁打で出塁。同点に追い付く起点となった。身も心も広島の一員。「日本で野球ができているのは中日のおかげ。感謝はある。でも、今はカープでプレーしている。中日だろうと、相手は関係ないよ」と言う。

 「中日の投手陣は強力。若松もすごくいい投手だ。全ての球種が同じモーション。だから対戦していく中で、崩していきたいね」

 29日は若松が先発する。昨季、3位を懸けた10月7日の最終戦で、3回を無安打無失点。広島ナインには、無残に敗れた苦い記憶が残る。「自信?もちろん、あるよ。打てる自信があるね」。攻略は一筋縄にはいかない。だが、助っ人はニヤリと笑う。開幕ダッシュは俺に任せろ-と。

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