堂林 新井バットで“振るスイング”

 宮崎県日南市で先乗り自主トレ中の広島・堂林翔太内野手(24)が29日、“新井バット”を使い抜く決意を明かした。キャンプインを目前に「コロコロ変えていてもダメなのでこれでいく」。昨年より50グラム重いバットに振り負けない筋力を培い、原点である右中間への力強い打球で三塁奪取を猛アピールする。

 いくつもの鋭い打球がネットに突き刺さった。堂林は室内練習場で黙々と打ち込んだ。「(バットを)ころころ変えていてもダメなので、微調整はするがこれでいく」。従来のバットよりも50グラム重い“新井バット”を使い抜く決意を明かした。

 「体が元気な時に振れるのは当たり前。(キャンプが)始まって疲れてきた時に重く感じることがあると思う。その時に軽いバットを使うのではなく、振れる力を身につける」

 昨秋のキャンプから4カ月振り込んだが、まだ自信は持てない。重量バットに振り負けないために筋力も強化している。先乗り自主トレでは、全体練習終了後、3日連続ウエートトレーニング。「下半身の強化であったり、全体的な筋力アップ」。打撃時にぶれない体をつくるのが狙いだ。

 「(バッティングの感覚を)まだつかめていないからこういう立場。キャンプが始まって自分の感覚とのギャップを埋めていかなくてはいけない」と危機感を口にした。

 キャンプインは目前に迫る。ルナの加入で三塁の争いは一層激しくなった。「サードは打たないといけないので自分の良さを最大限に発揮したい」。原点である右中間への力強い当たりを放ち、猛アピールする。プロ7年目。本領発揮で定位置を奪い取る。

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