野村の3公約!鋼ボディーでフル回転

 広島の野村祐輔投手(26)が28日、復活が期待される来季に向けて3つの誓いを立てた。広島市内の母校・広陵で行われた野球教室に参加後、(1)完投数増加(2)13勝以上(3)200投球回を掲げた右腕。ポスティングでの米移籍が濃厚な前田の穴を埋めるべく、今オフは年間通じて1試合を投げ切れる体づくりに取り組む。

 3年間の汗と涙が染みこんだ広陵グラウンド。その思い出の地で野球に取り組む小学生250人の姿に、野村はかつての自分と重ね合わせた。ふがいない1年となった今季。原点の地で気持ちを新たにし、来季へ目を向けてまず口にしたのは200投球回と、13年の12勝を上回る白星だ。

 「1年目のイニング数(172回2/3)よりは投げたい。200イニング超えする人はなかなかいない。最低でも(勝利数を含め)自分個人の記録は超える。そこを目指すのではなく、通過点として考えたい」

 今季は開幕ローテ入りし、5試合で3勝。好スタートを切ったが、以降は勝ち星に恵まれず5勝8敗、防御率4・64。プロ4年で自己最低の成績だった。

 1試合を投げ切る、さらには1年間を投げ抜く体力が足りないと痛感した。原因は投球フォームにあると自己分析。そこで今オフは新たな取り組みとして、東京都内のジムで器具を使ったトレーニングに着手した。例年、オフはグラウンドでの練習が主だったが、前日まで10日間、みっちり筋トレに励んだ。

 「基礎体力の数値が良くなかったので。これからの下地を身につけた。スクワットであったり、体を強くすることが目的。1年を通してやっていく。1年間、同じフォームで投げ続けられる体力を身につけていきたい」

 先発投手として完投にも強いこだわりを見せる。完投は過去2回で、2013年7月9日・DeNA戦以来ない。「球数よりもイニングを意識したい。同じ球数でも5回と9回を投げるのでは全然意味が違う。9回で100球は究極。できるだけ完投はしたい」。完投すれば中継ぎの負担も減る。チームのためにも1試合投げ切りたいという思いは強い。

 絶対的エースの前田が来季、いなくなる可能性が濃厚。その穴を埋める存在として期待が掛かるのが野村だ。200投球回、13勝以上、完投数増加へ-。勝負の年となる来季、筋力アップした右腕はフル回転でチームに貢献する。

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