安仁屋氏臨時コーチ!緒方監督直々要請

 広島が来春キャンプにOB会長の安仁屋宗八氏(71)=デイリースポーツ評論家=を臨時コーチとして招へいすることが27日、明らかになった。25年ぶりのリーグ優勝に向けて投手力強化を求める緒方孝市監督(47)が直々に招へいに乗り出し、安仁屋氏も快諾。年明けにも球団から正式発表される。

 就任2年目を迎える緒方監督の来季に懸ける意気込みだった。安仁屋OB会長に直接連絡をとり、来春キャンプの臨時コーチ就任を要請した。

 今季のチーム防御率は、2・92と巨人に次いでセ・リーグ2位。3年ぶりBクラスの4位は、攻撃陣によるところが大きかった。しかし、巻き返しを図る来季、エース・前田がポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍が濃厚。15勝を挙げたエースが抜け、投手陣の弱体化が懸念される。

 今秋のドラフトで岡田(大商大)、横山(NTT東日本)の即戦力右腕を上位指名。ヘーゲンズ、ジャクソンと新外国人投手も獲得したが、いずれも未知数で、現有戦力の底上げなしに25年ぶりの優勝はない。そこで先発、リリーフとして通算119勝、指導者として1980年代の投手王国を支えた実績のある安仁屋氏に白羽の矢が立った。

 指導者として投げ込みや走り込み、そして内角攻めを信条に厳しい練習を課すとともに、愛情をもって選手と接してきた。05年オフに1軍投手コーチを退任して以降は評論家としてチームを見守ってきた。グラウンドに立つのは11年ぶりとなるが、今季もマツダスタジアムでの全試合を観戦するなど、選手の力や個性も把握している。

 先発陣では中継ぎから再転向する大瀬良、2桁勝利の壁を破ることができなかった福井、5勝に終わった野村ら、一つのきっかけで大成する可能性のある投手が多い。加えてリリーフ陣の底上げも急務だ。気心知れた畝、小林両投手コーチらとともに、レジェンドがスパイスを加え、投手王国を構築していく。

 チームとしては11年の野茂英雄氏以来の臨時コーチ。“日本一”をだれよりも願うOB会長は、日南キャンプ第2クールから約20日間、グラウンドに立ってチームをサポートする。

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