選手会長に就任した広島・小窪哲也内野手（３０）が８日、広島市内の球団事務所で契約交渉を行い、１６００万増の４０００万円でサインした。代打では５０打数１９安打、１５打点。打率・３８０と好成績を残した。新選手会長は、黒田の現役続行にガッツポーズ。大先輩とともに、２５年ぶりの優勝に導く。

　思わず拳を握りしめた。小窪は契約更改前に黒田の現役続行を携帯電話のニュースで知り、一人でガッツポーズをした。

　今オフに、選手会長に就任したばかり。チームを引っ張る重責を担う男にとって最高の朗報だった。「黒田さんの戦う姿勢を見習いたい。（皆が）そうすればチームは強くなる。黒田さんと同じ気持ちでやれば結果も変わってくる」。大先輩の背中は、チームにとって大きな力となる。

　晴れやかな気持ちで臨んだ契約更改では、１６００万増の４０００万円を提示された。今季は代打で５０打数１９安打１５打点、打率・３８０とここ一番での勝負強さを発揮した。「試合数、打席数、安打数も少なかったが、代打での価値を評価してもらった」と大幅アップに２度目のガッツポーズだ。

　プロ８年目の今季、国内ＦＡ権を取得。シーズン終了後、早々に残留を決断した。「チームを去るというより、カープファンと一緒に喜びを分かち合いたい」とカープ愛も口にした。

　来季に向け「理想は毎試合出られるような選手になりたい。でも、今は与えられたポジションでやる」と“フォア・ザ・チーム”を強調。２５年ぶりの悲願へ、新選手会長が“男気”でチームを引っ張る。