会沢どん欲 直談判で“緒方塾”受講

 「広島秋季キャンプ」(6日、日南)

 広島・会沢翼捕手(27)が6日、宮崎県日南市での秋季キャンプで、緒方孝市監督(46)に打撃指導を求めた。フリー打撃後、約20分にわたり、身ぶり手ぶりを交えた熱血指導を受け、タイミングの取り方を教わった。持ち味の打撃力にさらに磨きをかけ、来季こそ正捕手の座を奪い取る。

 自ら申し出た。フリー打撃中、会沢が緒方監督に歩み寄る。「いろいろな人に話を聞いて自分に合っているものを取り入れていきたい」。今秋最大のテーマが打力アップ。指揮官にも助言を求め、どん欲な姿勢をみせた。

 約20分間の熱血指導に何度もうなずいた。「タイミングの取り方を話してもらった。ひと言で言えば、動から動」。両腕を動かしながタイミングを取るフォームの構築に取り組んでいる。構えたときの姿勢をチェックしてもらうなど、確固たるものにするためのヒントを授かった。

 正捕手奪取を誓った今季。開幕スタメンマスクをかぶるなど、順調な滑り出しを切った。だがバットで結果を残せなかった。打ちたい気持ちが強過ぎ「自然と打撃が崩れていた」。持ち味が影を潜めると、次第にスタメン出場は減った。93試合で打率・246、6本塁打に終わった。

 「しっかりとした形をつくって、不安なく来年の春季キャンプに臨みたい。そのためにこの秋は振り込んでいく」。リードなどの守備力は経験がものをいう。パンチ力はチーム屈指。打ち続けることが先発出場、定位置確保につながる。

 「少しでもつかんでくれたらいい」と緒方監督。試行錯誤の秋を乗り越え、来季こそレギュラーをつかみとる。

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