菊池V打!広島劇勝で首位巨人と4差

 「巨人0-2広島」(7日、東京ド)

 広島が延長十二回の激闘を制し、巨人を2-0で下した。0-0の十二回1死満塁から菊池涼介内野手(25)、丸佳浩外野手(26)の連続適時打で2点を奪った。その裏、守護神・中崎翔太投手(22)がわずか2球で危険球退場になったが、全員でリードを守り切った。これで首位巨人とのゲーム差は4。緒方鯉が再び上昇する。

 鯉党の思いが乗り移った打球が、三遊間を抜けた。総立ちのナインの拍手は、一塁上の菊池に向けられた。0-0の延長十二回1死満塁。山口の変化球を捉えた。ついに均衡を破った。

 丸も続いた。山口から右前打を放ち、さらに1点を加えた。左翼スタンドから、菊池と丸をたたえる声が止まらなかった。貴重な2点を勝ち越した。

 「絶対に勝ちたいと思っていたので、何とか打ってやろうと思っていた。狙いは絞っていなかった。思い切りいこう、とだけ考えていた」と菊池。丸は「キクがいいヒットを打ってくれたのでそれに続こうと思った。汚いヒットだったけど、もう1点取れてよかった。こういう接戦をものにできるよう頑張ります」と続けた。

 最終回は守護神・中崎が先頭片岡の頭部に死球を当て、わずか2球で危険球退場となった。ここで無死一塁から緊急リリーフした一岡が奮起した。坂本を遊飛、代打・高橋由を左飛に打ち取り2死までこぎつけた。

 阿部に四球を与えたが、最後は村田を遊ゴロに。「準備はしていなかった。ブルペンで3球だけ捕手を座らせて投げられた。それまでみんな素晴らしい投球をしていたのでその流れに乗れました」と、十一回までに21三振を奪った仲間に続いた。

 黒星なら首位と6ゲームも離され、借金は「7」に膨らむところだった。死闘を制した緒方監督は「きょうは投手に尽きる。投手の力で勝ったようなものだ。今後勝っていくにはこういう試合をしてはダメだ」と反省を忘れなかった。

 全員が背番号86で臨んだ8月6日のピースナイターは阪神に大敗。ただ、一夜明けて死闘をものにした。カープも、また立ち上がらなければならない。

 お立ち台で菊池は言った。「巨人とかどことか関係ない。勝ち続けられるよう、一丸となって頑張りたい」。全員でつかんだ大きな勝利。こんな戦いができるのなら、必ず浮上できるはずだ。

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