黒田からバトン2番手マエケンも締めた

 「オールスター・第2戦、全セ8-3全パ」(18日、マツダ)

 充実感いっぱいの表情で、広島・前田がマウンドを降りる。5度目の球宴出場で、初めて全球直球勝負を挑んだ。この舞台だからこそできる投球。納得の38球だ。

 「最初から真っすぐだけでいくつもりだった。オールスターなのでバッターは真っすぐを待っている。それなら投げていいと。でも疲れましたね」

 三回に黒田からバトンを受け継いだ。「ファンの人に楽しんでもらえたらうれしい」。初めて実現した豪華リレー。気合十分でマウンドに上がると、いきなりアクセル全開だ。先頭・秋山の初球は149キロ。その後も140キロ台後半を連発した。2死からは柳田と力勝負し、5球目にこの日の最速タイとなる150キロを計測した。

 続く四回は2連打を浴びたが、最後は中島を145キロで二ゴロに仕留めた。2回2安打無失点で球宴歴代3位タイとなる4勝目。「5度投げて4勝。運がありますね」。自身初の本拠地球宴登板で存在感を示し、お祭り男の本領を発揮した。

 20日からは後半戦に突入する。12日に出場選手登録を抹消されており、最短で登録可能な22日の中日戦(マツダ)での先発が濃厚だ。「ここからしんどくなる。気持ちを入れ直して頑張っていきたい」。勝負の時。エースがその右腕で悲願への道を切り開く。

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