7勝目前…黒田、雨中の熱投報われず

 「広島6-6阪神」(23日、長野)

 勝ち越しの瞬間を見届けると、両手を叩いて喜びを表現した。勝利を信じ、粘ってつないだバトン。広島・黒田の気迫が、執念がナインを鼓舞した。大雨の影響で34分の中断を挟んだが、集中力を切らさず7回を3失点。7勝目はならなかったが、激戦を呼ぶ投球だった。

 圧巻は七回だ。対するは今成。二回には先制ソロを浴び、五回には同点につながる四球を許していたが、追い込んでからの4球目、外角低めの宝刀ツーシームで空振り三振を奪った。続く鶴岡、代打江越も空振り三振に。3者連続Kで締めた。

 地方球場では過去29試合の登板で12勝6敗。初めて立つマウンドに加え、この日は大雨でコンディションは最悪だった。2点リードで迎えた五回2死一、二塁から柴田との対戦ではツーシームが高めに浮き、中堅越え2点適時二塁打で同点を許した。

 「五回の点の取られ方がもったいなかった。それ以降は切り替えて、粘り強く投げていこうと思っていた」

 それでも六回、七回は立ち直り、打者6人に完全投球を見せた。メジャー7年、通算212試合で31球場のマウンドに立った。日本でも長野で33球場目。相手先発の岩田が早々と降板する中、さすがの対応力で3失点にまとめた。

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