小窪びっくり代打満塁弾!鯉連敗止めた

 「ヤクルト2-6広島」(2日、神宮)

 広島の小窪哲也内野手(30)が代打満塁弾でチームの連敗を止めた。1点リードの八回、1死満塁でヤクルトの左腕・中沢から真っ赤に染まった左翼席に放り込んだ。勝利を決定付ける今季1号は「まさか入るとは…」と自分でもびっくりのグランドスラム。代打満塁本塁打は13年の丸佳浩外野手(26)以来、球団史上19本目だ。これでビジターの連敗も5でストップ。劇的快勝から鯉の反撃開始じゃ!

 打席に入る直前、小窪が歩みを止めた。緒方監督の声が聞こえた。「とにかく思い切って打ってこい!!」。細かい作戦も考えられる場面。指揮官の熱いゲキに迷いは消えた。

 「狙い球だけ絞った。ホッとしました」。1点リードの八回、1死満塁。野間の打席でヤクルトベンチは、左腕中沢にスイッチした。それに合わせ、野間に代わって小窪が登場した。その初球だった。高めに浮いた138キロ直球を見逃さなかった。打球はグングン伸びて、左翼スタンドに到達した。

 「外野フライでも1点だと思って打席に入った。初球から振っていくのが自分のスタイル。狙っていました」

 出場7試合、9打席目の今季1号。自身通算3本目の代打本塁打だ。満塁弾は学生時代を通じ「経験がない」と自分でもびっくり。ベンチに戻ると指揮官が無言で右手を差し出す。うれしかった。昨季代打の切り札として活躍した30歳も、4月5日に不振で2軍降格を経験。結果を残して19日に再び這い上がり、やっとこの日存在をアピールした。

 「五回くらいから胃が痛い」と笑う。一振りに心血を注ぐ代打稼業。昨季、代打での打率・389。その裏に新井打撃コーチとの二人三脚がある。「狙い球を2つの球種に絞って打席に入るんだと。そこからすごく気持ちが楽になった」。練習から1球で仕留める技を磨く。今回の一撃は努力と経験が生んだ一打だった。

 緒方監督も「試合を決める一打。うれしかった」と喜んだ。今季ワーストの借金8で迎えた一戦。過去、借金9から優勝したチームはなく、瀬戸際に立たされていた中で、小さな男が大きな仕事をやってのけた。「絶対あしたも勝つんで、応援よろしくお願いします」。さあ、ここから。5月は鯉の季節。反撃の機運は一気に高まってきた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス