緒方監督が今キャンプ初カミナリ
「広島春季キャンプ」(25日、沖縄)
緒方孝市監督(46)が今キャンプでは初めて、グラウンド内でカミナリを落とした。
突然の怒声に周囲が静まりかえった。早出の走塁練習中、前日の韓国・KIAとの練習試合(コザしんきん)でも走塁ミスを犯した上本に対し、声を荒らげた。
上本はヘルメットを脱ぎ、直立不動で猛省。「頑張るだけです」。約30分間、交代なしで走り続け、反省の思いをプレーで表した。
KIA戦では他にも走塁ミスが多発し、「機動力を使うと宣言しているのに、しょうもないミスが多すぎる」と嘆いていた指揮官。その危機感が早出走塁練習に至った格好だ。
緒方監督は「早い段階から修正しないと。こっちものんびり構えている暇はない」と語気を強めた。昨秋のキャンプで松山や岩本らを叱り飛ばして以降、封印していた怒りの感情が爆発。これを機に、機動力野球を掲げる看板を磨き直す覚悟だ。