野村監督が怒「打てん守れん打たれる」

 「交流戦、日本ハム10‐2広島」(3日、札幌ド)

 まったくいいところがない惨敗だった。広島の野村謙二郎監督(47)は、崩壊した投手、拙攻の打線、失策を犯した守備と、ふがいないプレーだらけの選手に怒り心頭。厳しい口調で叱責(しっせき)した。これで日本ハムには12年6月6日から6連敗。4日に先発するエース・前田健太投手(26)に止めてもらうしかない。

 怒りを抑えるのに必死だった。試合終了直後、真っ先にロッカー室を出てきた野村監督は報道陣を見つけると言葉を吐き出した。

 「見ての通りですよ。打てん、守れん、打たれる。いろいろ言いたいことはあるけど、言ってもしょうがない。力がないということ。それだけ」

 一気にまくし立てると球場に背を向け、宿舎へ帰るバスに乗り込んだ。これまで敗戦の後でもしっかり取材に応じてきた指揮官だが、今季最も短いコメント。それほど全てにおいて不満だらけの内容だった。

 投手陣では貴重な左腕として期待している先発の篠田が三回に崩れた。無死一、三塁から投手の中村に初球を打たれて失点し、陽岱鋼には3球目を痛打された。そして中田には初球の甘いスライダーを被弾。早いカウントでストライクを取りに行ったところを狙い打ちされ、「今までやってきたことを出せなかった。ファーストストライクをやられた」と肩を落とした。

 2番手の梅津も五回に4点を失い、試合を壊した。西原も失点し、今季3度目の2桁失点。山内投手コーチは「(投手陣は)粘れなかった。入れ替え?考えるかも」とため息を漏らした。

 打線も散々だった。3点を追う四回には無死満塁の好機に、1点も取れなかった。無死二塁の場面も2度あったが、いずれも後続が凡退。新井打撃コーチは「中心選手が(チャンスで)打てないのが勝てない原因。打点、打点と思っていかないといけないのに、現状はそうならない」と嘆いた。

 守備でも2失策を犯し、締まらない内容になった。鬼門の交流戦だからなのか、それとも野村監督の言う通り力がないだけなのか。このままふがいないプレーが続けば、首位から陥落するのも時間の問題だ。

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