野村鯉が緊急てこ入れ!岩本ら3人昇格

 広島の野村謙二郎監督(47)が5日、交流戦後半戦に向け、一気に3選手の入れ替えを行うことを明かした。永川勝浩投手(33)、篠田純平投手(29)、西原圭大投手(25)が降格し、岩本貴裕外野手(28)、今村猛投手(23)、中崎翔太投手(21)が昇格。さらに9日のオリックス戦(呉)で不振で2軍落ちした野村祐輔投手(24)を再昇格させることも決まった。交流戦最下位の野村鯉がてこ入れで巻き返しを図る。

 札幌で日本ハムに連敗し、4勝8敗の最下位で交流戦前半戦を終えた。広島へ戻るため新千歳空港に姿を現した野村監督の表情は明るくない。報道陣に囲まれると、重い口を開き、「投手を(1、2軍で)入れ替える。あと岩本を(1軍に)入れる」と話した。

 降格するのは、交流戦5試合で計9失点の永川勝、3日の日本ハム戦で3回KOされた篠田、防御率6・61の西原。代わりに岩本、中崎、今村が昇格。チームの立て直しへ、思い切ったてこ入れだ。

 投打ともに状態は下降しているが、指揮官が気になっているのは得点圏での打線の弱さだ。今回の仙台、札幌での2カードでは、4度の無死二塁をはじめ、無死満塁、無死一、二塁の好機でいずれも無得点。「点を取れるパターンをつくっても点が入らない。得点圏の打率が悪すぎる」と危機感を抱いていた。

 そこで期待するのは、再昇格の岩本だ。練習中に左ふくらはぎを痛めて出場選手登録を抹消された4月11日以来の1軍。指名打者としての起用に加え、手薄な左の代打としても、切り札的存在になることを願っている。

 交流戦後半戦初戦の6日に3選手を昇格させ、さらに9日のオリックス戦では野村を復帰させる。2軍で調子を取り戻した右腕に、指揮官は「昨年12勝した投手だし、キレが戻れば最低限試合はつくってくれるはず」と期待した。

 一気に3選手を入れ替えるてこ入れだが、これが開幕前から描いていた今季の戦い方だ。

 「状態がいい人を1軍に上げて使う。それを2軍の選手のモチベーションにしてもらえれば競争になる」

 交流戦は残り12試合。心機一転した野村鯉がここから反撃に出る。

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