バリ2勝目!抜群制球力で8回1失点

 「広島8-2阪神」(17日、マツダ)

 抜群の制球力で勝利への道を切り開いた。低めに決まる直球、スライダー…。すべての球種を意のままに操った。自身にとって「今季一番の投球」で、広島・バリントンが2勝目をゲットした。

 初回を無失点発進。その裏、味方の2点の援護を力に変えると、テンポ良く右腕を振った。

 4‐0の四回、ゴメスにバックスクリーンへ来日1号ソロを浴びた。だが動じない。4‐1の六回1死一塁ではそのゴメスをチェンジアップで遊ゴロ併殺。七、八回も低めに集め、いずれの回も3者凡退で締めた。「すべての球種が良かった。コントロールできた」。今季最長の8回を投げた。納得の5安打1失点で2勝目だ。

 フォームの修正が安定した制球力につながった。オープン戦では左肩が早く開く悪癖があった。腕だけの投球になり、制球は不安定に。右肘も下がり直球がシュート回転した。

 開幕後、左肩が開かないよう意識しキャッチボールなどでフォームを修正した。「肩の開きは遅くなっていた。良くなっている」と畝投手兼分析コーチ。本来の制球力を取り戻した。

 バットでは六回に右犠飛を放ち投打で勝利に貢献した。「次も勝ちにつながる投球をしたい」。今季4年目の助っ人右腕。頼もしい限りだ。

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