マエケン先陣!エースが導く開幕ダッシュ

 「中日-広島」(28日、ナゴド)

 プロ野球は28日、セ、パ両リーグともに開幕する。2年ぶり4度目の開幕投手を務める広島・前田健太投手(25)は27日、開幕ダッシュの口火を切ることを誓った。この日は開幕の舞台、ナゴヤドームで最終調整。開幕戦は過去3戦1勝2敗と負け越しているが、23年ぶりの優勝と沢村賞を今季の目標に掲げる絶対エースの状態は万全。圧倒的な投球で竜をねじ伏せ、チームに勢いをつける。

 高ぶる様子は全くない。2年ぶりに任された大役。開幕前の最後の調整を終え、ベンチに引き揚げてきた前田は「いよいよ来たなという感じ。緊張はないけど、始まるなという感じですね」と、頬を少しだけ緩めた。

 ナゴヤドームで迎える開幕のマウンドは、自身3度目。過去の成績は1勝1敗の五分だが、「開幕戦はナゴヤドームか東京ドームという感じなんで、他の球場よりは“始まるな”という感じがある」と、体も心も開幕モードにすんなり入っていけるという。

 昨年Bクラスに沈んだ中日だが、谷繁兼任監督に代わり、警戒心を強めている。「昨年はいい戦い(対戦成績13勝11敗)ができたけど、それまでは得意ではなかった。ビジターだし、嫌なイメージはあるけど、昨年の経験を糧に、いいスタートができれば勢いに乗れる。先陣を切っていきたい」。自らの手で開幕白星をつかみ取り、チームに流れを呼び込む覚悟だ。

 開幕戦は前田にとって特別な日だ。10年に初めて開幕投手に指名されたときは喜んだが、翌年以降は「自分がやるものだと思ってきた」という。しかし昨年はWBCの疲労などの影響で、バリントンにその座を譲った。「昨年は開幕3戦目に初めて投げたけど、開幕戦の緊張感はなかった」と振り返る。

 今年は“指定席”に戻った。「開幕戦は特別な試合。12球団から12人しか開幕投手は務められないし、チームのエースが投げるものだと思っている。監督に任されたと思ってしっかり投げたい」と力強く言い切った。

 前田と投げ合う相手はベテランの川上だ。「実績では遠く及ばないけど楽しみ」と笑みを浮かべ、「いい投球をして勝つのが一番。理想の投球ができるように頑張る」と引き締めた。その右腕に託された開幕戦。23年ぶりの優勝への第一歩を、エースの力で踏み出す。

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