大瀬良、マエケンから“エース道”伝授

 「広島春季キャンプ」(1日、日南)

 プロ野球12球団が1日、宮崎、沖縄両県内で一斉にキャンプインし、セ・パ同時開幕の3月28日に向けてスタートした。広島は宮崎県日南市でスタート。ドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=は、インターバル走で前田健太投手(25)から「ついてこいよ」と声をかけられるなど、初日から“エース道”を伝授された。

 大瀬良にスイッチが入った。サッと自身を追い越した前田から「ついてこいよ」と、声をかけられると、必死にスピードを上げ後ろについた。

 午後に東光寺球場で行われたインターバル走には、投手19人が参加。外野の芝生ゾーンで30秒ごとに走る、歩くを繰り返した。その2セット目、約1キロを前田、中田と3人で並走。最後は抜け出した前田に続き、2番手で終了。息を切らしながら、ハイタッチを交わした。

 身長187センチ、体重89キロの大瀬良。インターバル走は得意ではなく「必死について行った。いっぱいいっぱい」と苦笑。「最後は抜いてやろうと思ったが、マエケンさんにまだ余裕があった。やはり違いますね」と脱帽し、「背中を見て、少しでもいいものを取り入れたい」と、心を奪われた。

 前田からは「お疲れさん。結構走れるやん。走るのは大事だから、これからも頑張れよ」とエールを送られたという。憧れの前田との初めての会話を、笑顔で振り返った。

 前田は「年下も増えた。ああすれば活気が出るから」と狙いを説明。「自分だったらついて行かない。あまり走るのは得意じゃない体つきと思ったが、さすがですね」と、大瀬良の負けん気の強さに驚いた。今後は食事に誘って“エース道”を伝授する考えで「機会を多くつくれればいい」と話した。

 大瀬良にとって、初めてのキャンプ。「朝からワクワクして、充実していた」。午前はキャッチボールやノックで汗を流した。早ければ2日にブルペン入りする。

 初日にいきなり楽しみな師弟関係が誕生。大瀬良は「慌てることなく足元を見つめたい。投球の精度を高めて、ランニングにも食らいついていきたい」と意欲満々。大きな期待を背負う黄金右腕。上々の滑り出しだ。

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