侍・菊池、来季へ“短期決戦”学ぶ!

 11月8~10日に台北で行われる日本代表VS台湾戦のメンバーに内定している広島・菊池涼介内野手(23)が23日、マツダスタジアムで侍デビューに向け、練習した。データのない初対戦の相手をいかに攻略するかが代表戦でのテーマ。交流戦、そして「日本シリーズ」を意識し、異国で経験を積む考えだ。

 侍として国を背負う戦いに向け、菊池は休日返上で体を動かした。同じく代表に内定する丸と外野を走ると、キャッチボール。「初めてのことなので盗めるものは盗んで来たい」と意気込んだ。

 中京学院大3年時、東海地区選抜で台湾に遠征した経験があり、今回が2度目。「あの時は楽しんだだけ。当時は打てなかった」と、悔しげに振り返る。

 今回のテーマは初対戦する相手への対応だ。「データもない中でどう学び、見るか、観察眼が必要。(パ・リーグ相手の)日本シリーズに出たら、そうなるわけだから」

 初のCSでは計5試合で19打数9安打、打率・474と好成績。だが、ファイナルSで巨人に3連敗し、日本シリーズには届かなかった。来季の日本一を視野に入れて、異国で未知の相手との“短期決戦”を行う。

 さらに今季、打率・232と苦戦した交流戦にも経験は生きる。「きっかけとなる何かをつかめたら。勉強になる」と力を込めた。

 日本代表の小久保新監督とは大学時代の知人を通じ、面識はある。今季も球場で会えば、あいさつに行き「調子いいね」と声もかけられた。「去年、ファームで打撃練習を見たけど、野球に対し手を抜かない姿勢がすごかった。やらなきゃ、という思いにさせられた」と言う。尊敬する小久保監督のためにも「勝ちたい」と、侍・菊池は誓った。

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