石原サヨナラ弾で7連勝!2位虎と5差

 「広島2-1阪神」(17日、マツダ)

 サヨナラ男が劇的勝利をもたらした。広島は17日、石原慶幸捕手(34)が1‐1の九回、サヨナラ本塁打を放ち、阪神に競り勝った。これでチームは2009年5月以来の7連勝。借金も3とした。CS進出争いを繰り広げる4位・中日が巨人に敗れたため、ゲーム差は今季最大の5・5。勢いに乗った野村鯉を、もう誰も止めることはできない!

 行った!選手、首脳陣、ファン…。全ての鯉党の思いを乗せた打球が、一直線に左翼席上端へ飛び込んだ。劇勝を呼び込むサヨナラ本塁打。石原が、チームをCSへ大きく前進させる値千金弾をぶちこんだ。

 1‐1の九回無死だ。久保の初球、真ん中に甘く入った146キロの直球を迷うことなく振り抜いた。09年以来、毎年チームにサヨナラ勝利を呼び込んできたサヨナラ男。「手応え?いつもホームランを打つ選手じゃないからわからない」。照れ笑いを浮かべおどけた。

 しかし、打球が左翼席に飛び込む前に、夜空に高々と右拳を突き上げた。10年4月13日のヤクルト戦(マツダ)以来、4本目のサヨナラを確信した会心の一打。「ビックリした」と指揮官も驚いた一発だった。

 0‐0の四回2死満塁では、メッセンジャーの直球に食らいついた。ボテボテの打球に「足も速くない。自然と早くベースにつきたかった」と、一塁へヘッドスライディング。二塁への適時内野安打で先制点を挙げた。

 守備でも大竹を好リード。低めに丁寧に球を集めさせ、虎打線をわずか4安打、右腕の9勝目への道を切り開いた。

 昨季は9月に大失速しCS進出を逃した。しかし、今季はその終盤で加速が増すばかりだ。「誰がどうこうじゃなく。全員で戦えている。いい雰囲気の中でやれている」。ヒーローインタビュー後、ルーキーで11歳年下の上本が石原に、飲料水で“勝利のシャワー”を浴びせた。石原の鋭い眼光に一瞬たじろいだ上本だったが、「やるしかなかった」と強行。ベテラン、若手関係なく、チームに一体感が生まれている証しだ。

 09年以来の7連勝。4位・中日が巨人に敗れ、ゲーム差は今季最大の5・5。さらに2位・阪神とは5差。虎のしっぽも少しだけ見えてきた。

 「(昨季CSを逃し)ずっと悔しいと言っているだけではね」。力強く、初のCS進出に自信をみせた石原。この勢いで一気にゴールテープを切ってみせる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(カープ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス