野村祐プロ初完封じゃ マエケンに続く

 広島の野村祐輔投手(24)が1日、マエケンの快投に続くことを誓った。先発する2日の中日戦(豊橋)に向け、愛知・豊橋市民球場で調整。前日の阪神戦で無四球完封勝利を飾った前田健太投手(25)の姿に発奮した右腕が、プロ初完封を目指す。

 エースの活躍でチームの雰囲気はいい。青空の下、練習メニューをこなす野村もリラックスした表情だった。「マエケンさんがいい投球をしたので、僕も続きたい」。頬を緩ませながら、力強く言い切った。

 ただ相手は野村にとって“天敵”の中日だ。通算の対戦成績は7戦4敗で、一度も白星を挙げたことがない。それでも「中日だからといって、自分の投球は変わらない。いつも通り、自分の投球をできるようにしたい」と、特別意識せずに臨むつもりだ。

 今季は開幕から2連敗後、右肩痛で4月に離脱したが、復帰してからは7戦で3勝1敗。前回の6月25日・巨人戦でも勝敗は付かなかったが、7回2失点と好投した。「状態は上がってきていると思う。夏場の方が状態は上がるので」。不振だった春先とは違う手応えを感じている。

 初めて投げる豊橋市民球場のマウンドにも不安はない。「投げれば地方のマウンドでも気にならない。チームが勝つために、自分の役割を果たしたい」。前田健がつくった流れを、野村が引き継ぐ。

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