ルイス暴言退場 見逃し三振判定で爆発
「交流戦、ロッテ3‐2広島」(20日、QVC)
打てないイラ立ちが爆発した。2点を追う四回、2死二、三塁。一打同点の好機で、広島・ルイスはフルカウントからの内角高めの直球を、自信を持って見逃した。だが判定はストライク。その瞬間、バットを投げ捨てると、山路球審に向かって突進し、何かを言い放った。
すると、暴言を吐いたとして退場を宣告された。怒りが収まらないルイスは石井内野守備走塁コーチらに抱えられ、三塁ベンチへ強制送還。試合後はノーコメントで球場を後にしたが、二回の前打席でも際どい球で見逃し三振したことが伏線となり、イライラがたまっていたのは間違いない。
九回に松山の2点適時打で一矢報いたが、ルイスの退場が象徴するように、西野に翻ろうされた。キレのあるフォークにバットが空を切り、12三振。野村監督は「フォークが多いというのはミーティングでも分かっていたのだが…空振りしたのは(西野の)腕の振りがいいからではないか」と唇をかみしめた。
ルイスの態度にはあきれた様子だった。「打てないフラストレーションはみんな持っている。そのへんは自分でコントロールしないといけない。最後に打てば(三振のことは)吹っ飛ぶのに」とため息を漏らした。
これで交流戦は3勝3敗。「最後に松山が打ってくれたのはよかった。切り替えていきたい」。指揮官は必死に自らに言い聞かせた。