「広島春季キャンプ」（５日、日南）

　インフルエンザで休養していた新外国人、フレッド・ルイス外野手（３２）が、１軍キャンプに合流した。キャンプ初日の１日の朝に感染し、４日まで日南市内の宿舎に隔離されていたが、医師からゴーサインも出てこの日復帰。初めて天福球場で体を動かし、状態をチェックした。

　待ちに待った新助っ人が、グラウンドに姿を現した。キャッチボール後、雨天練習場に場所を移し、ティー打撃を開始。続くロングティーでは野村監督が投じる球を右へ左へ打ち分け、「思ったより動けることを確認できた」と振り返った。

　宿舎に隔離中はフラストレーションがたまった。「窓から飛んでみんなと野球をしたかった」と苦笑い。部屋ではテレビを見るしかなかったが、４日にはＮＦＬのスーパーボウルを観戦し、優勝したレーベンズの精神的支柱、ＬＢレイ・ルイスに感銘を受けたという。「試合に取り組む姿勢やモチベーションの高さは自分と似ている」。同姓のルイスと同様に、広島の精神的支柱になることを約束した。

　野村監督は「上位を打つアベレージ打者という感じだね」と予想通りの打撃に満足そうだった。６日には休日返上で緒方打撃コーチと練習を行う予定。７日からの第２クールではフリー打撃を行うことも決まった。「休日後は自分がいるべき位置を上げていきたい」。今季の野村鯉の命運を左右する新助っ人が、いよいよベールを脱ぐ。