野村監督が怒りの退場!誤審ファウルだろ

 「阪神3‐0広島」(31日、甲子園)

 広島・野村謙二郎監督(45)がありえない“誤審”に怒りの退場となった。0‐1の六回に能見のスクイズはバットに当たり、ファウルと思われたが、判定は空振りとなり三走がホームイン(記録は本盗)。5分を超える猛抗議は遅延行為とされ、昨季に続き3度目、監督では今季両リーグ初の退場処分が下された。試合は守乱に貧打で完封負けと、踏んだり蹴ったりの一夜。収まらない広島はビデオと「審判の技術向上の要望書」を提出することを決めた。

 こんな不可解判定に引き下がるわけがない。野村監督が怒りの退場だ。0‐1の六回1死二、三塁、打席には能見。3球目、スクイズにバリントンがウエストし、能見は外角球を辛うじてバットに当てた。打球は捕手の左へと跳ね軌道を変えたかに見えた。

 広島ナイン、ベンチの誰もがファウルチップになったと思った。だが三走・平野が本塁を踏むと、橘高球審はホームインを認めた。ファウルではなく、空振りと判定したのだ。三塁ベンチから、飛び出した監督は同球審に詰め寄った。

 「当たってるじゃないか!」。ベンチからファウルの瞬間を見ていたことをアピール。怒りの形相で猛抗議を繰り返したが、覆らない。あきれ、冷笑、最後は涙目にすらなりながら、訴えた。 

 リミットの抗議時間が5分を超えたが、納得できるはずもない。審判団に背を向け、「いいよ、やれよ」と吐き捨てると、同球審が退場を通告した。今季初、昨季に続き監督では3度目の退場処分となった。

 同球審が場内に向け「私の判定は空振り、インプレー。監督を遅延行為で退場とします」とアナウンス。敵地甲子園がドッと沸く中、監督は、高野手チーフコーチに代理監督を告げ、ベンチ裏へと消えた。

 試合後、野村監督は「何とも言えない。ホームインを認めるんだから当たってないということなんでしょう」とあきれ口調。捕手・倉は「100%ファウル。ファウルじゃなかったら捕ってる。(二走)藤井も分かっているから(三塁に)走ってない」と話した。

 宮脇チーム管理グループ長は「引き下がることはできない」と話し、ビデオと「審判の技術向上の要望書」を提出することを決めた。

 試合は初回から守乱で先制され、能見の前に三塁すら踏めず完封負け。3カ月連続の月間勝ち越しも逃した。踏んだり蹴ったりの敗戦で借金は2。4位・ヤクルトには2ゲーム差に接近された。

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