野村監督1軍Cに新人4選手抜てき

 広島・野村謙二郎監督(47)が来年の春季キャンプ1軍メンバーに新人4選手を抜てきする意向であることが11日、分かった。新人4選手はドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大、同2位・九里亜蓮投手(22)=亜大、同3位・田中広輔内野手(24)=JR東日本、同4位・西原圭大投手(25)=ニチダイ=で、来季の戦力候補を見極めたい方針。23年ぶり優勝のためにも現有戦力と競争させ、戦力の底上げを図る。

 今季は初のCS出場を果たし、快進撃を見せた野村鯉。しかしさらなる進化を目指し、指揮官はチームに“新風”を吹き込むことを決めた。

 新人4選手の春季キャンプ1軍メンバー抜てきだ。「来年の1月24日に行われるスタッフ会議で最終確認するが」と前置きした上で、「大学生2人、社会人2人は1軍からスタートさせる予定」と明かした。唯一の高校生、ドラフト5位・中村祐太投手(18)=関東第一=については「無理をさせたくない」と2軍スタートになる予定だ。

 4人の新人が1軍キャンプスタートとなれば、11年の福井、中村恭、岩見、金丸、弦本の5人以来、3年ぶりとなる。今オフ、ローテの一角として今季10勝を挙げ、CS出場に貢献した大竹がFAで巨人に移籍。先発投手陣の戦力ダウンは否めない状況で、先発候補として獲得した大瀬良と九里は開幕ローテ争いに加わってほしい人材。それだけに大竹の穴を埋められる能力があるのかをキャンプで見極めたいのが本音だ。

 リリーフ候補の西原も、チームの弱点を補う役割がある。リリーフ陣は今季、横山と永川勝の2人がシーズン後半に大車輪の活躍。ただ来年、横山は38歳、永川勝は34歳となり、1年間フルでの登板は計算できない。西原が早い段階で結果を出せばリリーフ陣の層が厚くなり、無理な起用法を避けられる。

 激戦の内野陣だが、田中には“ポスト梵”を期待している。両膝の不安から、今年は試合を休みながら出場した梵。来年も古傷がいつ再発するか分からないだけに、離脱後の戦力ダウンを避けるためにも田中の台頭を心から願っている。

 「例年通りだが、第1クールの終わりから投手には打撃投手をさせるし、第2クールは実戦を予定している」。野村監督は新人を焦らず調整させたい方針だが、大きな期待をしてしまうほど前評判の高い今年の新人たち。来季23年ぶりの優勝は、1年生が鍵を握るかもしれない。

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