巨人・松井新監督【就任会見詳報】ドラ1織田の強行指名「びっくり」 長嶋さんとの約束「誰よりもこの瞬間を楽しみにしてくださっていた」

 長嶋茂雄終身名誉監督からのエールがあったら?の質問に満面笑みで応える巨人・松井新監督(撮影・西岡正)
 背番号「90」を披露する松井新監督
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 巨人の第21代監督に就任することになった松井秀喜氏(52)が23日、東京都内で就任会見に臨んだ。集まったメディアの数は約120人で、テレビでも生中継された中、恩師・長嶋茂雄さんへの思いや監督としての構想、さらに22日のドラフト会議で1位で強行指名した、米球界入り希望の織田翔希投手(18)=横浜=についても言及した。

  ◇  ◇

 -打診があったときの心境、新監督としてあいさつした今の心境は。

 「正直、うれしかったです。私にとってはどこにいても心の中にジャイアンツがあったんです。本当は長嶋監督にもこの姿を見ていただきたかったなという気持ちは、正直ありました。実際に引き受けるときは悩みました。生活がアメリカの方にあります。家族も向こうにいます。何よりも大切なのは私にとっては家族です。家族の後押しがないとここに来ることは、無理なんじゃないかと。しかし、その後押しを受けて、今はただ前を向いてジャイアンツの力になりたい。しっかり働くんだという気持ちです」

 -長嶋さんと約束を交わしていると話していたが、巨人の監督をやるということだったのか。

 「あのときは弔問に行った直後だったんですよ。そんなこと言うつもり全くなかったんですけど…。自分の発言によっていろいろな臆測が飛び、当時のチームにすごい迷惑をかけたと思います。ですから、言うべきじゃなかったと思っております。ということで、私の中では自主撤回しておりまして。皆さん、ご自由に考察してください」

 -長嶋さんの監督として見習いたいと思うところ、理想としている部分は。

 「無理です。私は長嶋茂雄にはなれません。まずそのことを自分自身理解しないといけないと思っています。そのように見てくださるファンの方もいるかもしれません。やっぱり長嶋さんは長嶋さんなんです。自分は自分のできることにしっかり集中してやりたいと思います」

 -国民栄誉賞の時のスーツで会見に臨んだ。

 「そうです。入ってよかったなと思って。現役のものだから、入らなかったらどうしようかなと思ったんですけど」

 -あえて、そのスーツを着た。

 「もちろんです。これは(長嶋)監督とおそろいなので。自分の近くに監督がいるという気持ちで日々過ごしたいなと思っています」

 -今、長嶋さんが声をかけてくれるとしたらどんな言葉をかけてもらえると思うか。

 「『遅いよ』じゃないですか?おそらくね、誰よりもこの瞬間を楽しみにしてくださっていたと思います。いつまでも楽しみな気持ちで、その楽しみを生きがいにしていつまでも元気でいてほしいという気持ちも半面ありました」

 -ドラフト会議があったが、どう感じたか。

 「テレビ中継で見ていたんですが、まったくどの選手を指名するかは知りませんでした。びっくりしました。それが正直なところですね。来年の戦力というのはお構いなしに育成に全振りして、とってもすがすがしい気持ちでございます(笑)。ですが、世界一のピッチャーになる可能性のある選手と、契約できるかもしれないというチャンスに恵まれた。久しぶりにドラフト会議を見ていて、ジャイアンツでゾクッとしました。数年後、素晴らしいドラフトだったという形になるように。それは私の責任だと思います」

 -ドラフト1位の織田投手に、どのような言葉をかけたいか。

 「ジャイアンツにしかない素晴らしい環境というのはあると思います。今後おそらく球団の方が、もしジャイアンツに入団した場合の彼にとって、一番いい、いろいろなプランを考えていくと思っております。今はそれ以上、申し上げるのはできないですね」

 -織田投手と交渉する上で直近に会いに行くことは。

 「それも球団の方と相談してだと思います。私が行くことによって、逆に迷惑になる場合もあるかもしれないので、そこは慎重に、彼の気持ちを大事に考えていきたいと思います」

 -30日から秋季練習。気になる選手は。

 「私自身もまっさらな気持ちです。まずこの期間にいろんな選手をしっかり見て、対応して、まず知ること。どういうことを考えて、自分が目指すものは何なのかってことをしっかりできる範囲で多くの選手と会話していきたいなと思います」

 -選手たちに心構えとして、どのようなことを伝えたいか。

 「まっさらな気持ちで、これからみんなでジャイアンツを作り上げていくという気持ちで待っていてほしいなと。まずはしっかり体力をつけていただいて、ジャイアンツには今、科学的トレーニングや、スポーツ医学、栄養学、データ分析、すべての面で最先端の研究をされている方がおられると思ってます。しっかり皆に働いていただいて、選手それぞれ成長できる環境をつくっていきたいと思います」

 -どんな野球をしたいか。1点を守り勝つ野球なのか。

 「そういうことは全く考えていないですけどね。しっかり準備して、一球一球に集中して、そこが抜けるとダメだと思いますけど、その準備とか試合に臨む姿というものは自分でコントロールできることだから。自分がコントロールできることは100%にしてグラウンドにいってほしいなと思います。そこは徹底したいと思います」

 -他球団の監督よりもある強みは。

 「ないでしょ。だって経験ないんだもん。ゼロですよ。それを自覚しなくちゃいけない。選手と一緒に伴走して、少しでも選手たちを押し上げていきたいなと思いますけど、でもその方法は、これから一緒に自分も勉強しなくちゃいけない。勉強というか経験していかなくちゃいけない」

 -3年契約。目標は。

 「ないですよ。ないですけど1軍の監督をやる以上、目標はリーグ優勝と日本一しかないですよ。それは今まで歴史上変わったこともないんじゃないですか。私はもちろん1軍の監督としては、どういうチームだろうが、それを目指してプレーしていくと思います」

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