中日 来季監督に工藤公康氏 球団異例の外部招聘 ソフトバンクで日本一5度の“優勝請負人”

 中日の来季監督に元ソフトバンク監督の工藤公康氏(63)が就任することが7日、決定的となった。今季限りで井上一樹監督(55)が辞任。後任としての監督要請に、中日球団は前向きな回答を得たという。工藤氏は現役時代は西武、ダイエー(現ソフトバンク)、巨人で日本一を経験。監督としてはソフトバンクを3度のリーグ優勝、5度の日本一に導いた。“優勝請負人”に、低迷する竜の再建を託す。

 中日球団は井上監督の辞任を受けて、人選に着手した。外部招聘(しょうへい)も視野に候補選びを進めた。結論として経験、実績十分な“優勝請負人”に竜を託すことになった。

 工藤氏は2015年から、秋山幸二監督の後を受けてソフトバンクの指揮を執った。1年目にリーグ優勝と日本一を達成し、17年もリーグ優勝と日本一。18年から2年連続で2位となったが、クライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がり日本一に輝いた。4年連続日本一を含め、監督7年間で5度、日本一に立っている。

 現役、コーチを含めて1度も中日のユニホームを着ていない完全な外部招聘(しょうへい)となる。OBを中心に監督を任せてきた球団にとって異例の判断は、やむにやまれぬ事情がある。

 井上監督からさかのぼると、立浪監督、与田監督、森監督、谷繁監督、いずれもCS進出を逃している。最後にポストシーズンを戦ったのは12年の高木政権(与田政権下の20年は3位だったものの、新型コロナウイルスの影響でCS中止)。14年間、長いオフを過ごしてきた。

 工藤氏は名古屋市出身。名古屋電気(現・愛工大名電)では1981年、夏の甲子園に出場した。長崎西戦でノーヒットノーランを達成。キレのあるストレート、大きく曲がるカーブで毎回の16三振を奪い、全国区となった。ドラ1候補として名前が挙がったが、社会人入りを表明。ドラフト会議では西武が6位で強行指名し、球界の寝業師のニックネームを持つ故・根本陸夫さんの交渉で一転、入団。根本マジックのひとつとして球界に語り継がれている。

 ソフトバンクの監督を退いてからは、野球解説のかたわら、山梨県内で農業にいそしむ。俳優の工藤阿須加は長男、女子プロゴルファーの工藤遥加は長女。

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