ソフトバンク・柳田悠岐 進退かけた7年契約最終年で返り咲き3連覇貢献「これからもホークスでやっていきたい」
「オリックス1-7ソフトバンク」(17日、京セラドーム大阪)
ソフトバンクのリーグ3連覇に貢献したチーム最年長の柳田悠岐外野手(37)が、特別手記を寄せた。過去2年はけがによる長期離脱。進退をかけて臨んだ7年契約の最終年で、見事なカムバックを果たした。背番号9を継承した小久保監督への思いや今季の転機、さらに見据える将来までを包み隠さずつづった。
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小久保監督になってから毎年優勝をしてきたけど、けがばかりでチームに貢献できていなかった。3年目で初めて少しは力になれたかな。一安心というか、良かったな。
小久保監督には、侍ジャパンの時もけがをして大きな大会に出られず迷惑をかけた。こうして背番号9も付けさせてもらっているので恩返ししたいという思いが強かった。新人の時、春季キャンプ序盤に三塁ベンチで声をかけられたのはめちゃくちゃ覚えている。「小久保さんやん」とか思いながら初めてじっくり話して「いいスイングをしているからしっかり振れ」と言われた。あの小久保さんに言われて、何かやっていけるかもって変な勘違いができた。
背番号9を引き継いだ際も小久保さんとの食事会に大遅刻した。会に遅れたくせに「背番号9を付けさせてください」と、よく言ったなと思う。そこから活躍できて、一安心だった。今年もシーズン序盤、監督が今年の僕と同じ38歳になる年の成績を示してくれ、目標になった。その時、打率2割前半だったのでまずはそれを上げようと。
調子が上がらず、途中で打撃を全部変えた。目付けやスイングの長さ。結果が出ていなかったので同じことをやっていてもこのまま終わりだなと思った。転機となったのは6月30日の西武戦(東京ドーム)。平良投手から当たりは良くなかったけど、安打を打てた。それまでの感覚ならバットにも当たっていなかった感じだった。そこからようやく打率も上がった。
今年はカムバック賞を取りたいと言ってきたけど、自分の中ではカムバックできたかなと思っている。あとちょっと、3割20本はクリアしたい。
7年契約を結んだ時、当時は契約満了まで全力で突っ走って、セカンドステージというイメージをしていた。大きなけがもあり、状況もいろいろ変わる中、少しでもやれればうれしいなという感じに変わった。今は今日がもしかしたら最後かもしれないという気持ちでプレーしている。数字や何歳までやりたいという目標はない。プロ野球選手として、こういう選手がいるんだと思ってもらえれば、価値が出て、お金がもらえる世界だと思う。価値がある選手を目指してやっていきたい。
これだけお世話になってきたのでもちろんこれからもホークスでやっていきたい。ただ、野球選手は価値なので。DHばかりでは駄目だし、打って、守っての方が価値が上がる。価値を生み出せるような選手でありたいし、価値が落ちた時は現役も終わりなのかな。今は野球が楽しいですよ。
◆柳田 悠岐(やなぎだ・ゆうき)1988年10月9日生まれ、37歳。広島県出身。187センチ、91キロ。右投げ左打ち。外野手。広島商から広島経済大を経て2010年度ドラフト2位でソフトバンク入団。15年に打率・363、34本塁打、32盗塁で史上10人目の「トリプルスリー」を達成。首位打者2回(15、18年)、最多安打2回(20、23年)、最高出塁率4回(15~18年)。最優秀選手2回(15、20年)、ベストナイン8回(14~15、17~18、20~23年)、ゴールデングラブ賞6回(14~15、17~18、20~21年)。
