ヤクルト・石川「大きな花丸あげたい」すがすがしく引退会見 200勝届かなくても「188勝は誇り」記録にも記憶にも残る小さな大投手
ヤクルト・石川雅規投手(46)が2日、東京都内の球団事務所で会見し、今季限りでの現役引退を表明した。現役最年長のレジェンドは、引退を決断した経緯やヤクルト一筋25年間で188勝を挙げたプロ生活の原動力を明かし「悔いはない」と告白。将来はヤクルトで野球に携わる希望も口にした。球団は引退試合の実施を予定し調整中だという。
スーツに身を包んだ石川は終始、すがすがしい笑みを浮かべ現役引退を明らかにした。共にヤクルトを支えた青木GMと行った会見。小川や阪神戦に先発予定の山野ら同僚が花束贈呈で登場すると「めっちゃ我慢してました」とグッとこみ上げてくるものを抑えた。現役生活に「悔いはない。本当に幸せでした」と正直な思いを表した。
ユニホームを脱ぐことを決めたのは、25年目の今季初登板初先発となった8月27日・巨人戦(神宮)の後だった。左肩痛のため1/3回を6失点で無念の緊急降板。「24年間勝利を積み重ねることができた中で、勝てなかったら辞める」と覚悟していたが「投げ終わりに考えることがあって。家族に自分の気持ちを伝えて登板のその日に決断しました」。体と気持ちにも踏ん切りをつけた。
167センチの“小さな大投手”が代名詞。「自分の体でいろんなものを試して、実験しながらやってきた」。肉体的なハンディは向上心と探究心で乗り切った。「負けず嫌いですかね」。メンタルの強さも長い現役生活の原動力だった。
目標の200勝には届かなかったが「大きな花丸をあげたい。188(勝)は本当に誇りに思ってます」。将来的には「ご縁だと思いますけど野球に携われたら、こんな幸せなことはない」とヤクルトでの未来を思い描き、希望を明かした。ファンに愛され続けた生え抜き左腕が、明るく元気に現役生活にピリオドを打った。
◆石川 雅規(いしかわ・まさのり)1980年1月22日生まれ、46歳。秋田県出身。167センチ、73キロ。左投げ左打ち。秋田商3年夏に甲子園出場。青学大から01年度ドラフト自由枠でヤクルト入団。1年目の02年12勝を挙げ新人王。以後2桁勝利11度。25年にプロ野球最長となる24年連続勝利を達成。ヤクルトでの188勝は歴代3位。306試合連続先発登板はセ・リーグ最長。通算先発登板532試合はセ2位、先発での187勝は同4位と、長年ローテーション投手として活躍した。
