なぜ? 大失速していたヤクルトが今月初の3連勝でDeNAと同率の3位に浮上した? 足技のイケヤマジックがさく裂
「ヤクルト4-3DeNA」(15日、神宮球場)
“足技”のイケヤマジックがさく裂した。劇的なサヨナラ勝ち。今月初の3連勝。歓喜のウオーターシャワーが祝福し、ナインが抱き合う。池山監督は“持っている男”に引っかけて「モンテル、持ってましたね」と笑みをたたえて絶賛した。
快足が勝利を呼び込んだ。同点の九回1死一塁。代走・モンテルが果敢に二盗にチャレンジし、ヘッドスライディングをして成功。2死一、二塁の場面で俊足の岩田が一塁に転がす。「転がった瞬間に一目散にホームまでいくつもりだった」とモンテルは二塁から激走し、再び本塁に頭から突っ込んだ。
二盗と本塁生還はいずれも相手がリクエストを求めたが、判定は覆らず。選手を信頼してグラウンドに送り出している指揮官は納得顔で「ホームインした時は、もうセーフって確信してたみたいです、(モンテル)本人が」と説明。足も絡めて相手を揺さぶる持ち味の戦い方も戻ってきた。
今季は快進撃を続けて序盤はリーグ首位にも立ち、6月上旬まで貯金は最多11だったが大失速して借金生活に入った。だがチームも選手も下を向くことはなかった。「いい流れ、いい雰囲気で野球をしてたっていうのをもう一度思い出してそういう形にしていきたい」と指揮官。投打で良かった状態に戻すように首脳陣、ベンチも取り組んだ。
池山監督はベンチで笑みを浮かべ、これまでと同様に選手、コーチ陣とのコミュニケーションを積極的に図り雰囲気づくりにも余念がなかった。雰囲気は好調だった開幕当初に戻ってきた。
DeNAと同率3位に浮上し「連勝を続けていけるように」。本来の姿を取り戻しつつある池山ヤクルトの勢いは加速しそうだ。(デイリースポーツ・伊藤玄門)
