鳴門渦潮・有馬凜人 兄・伽久は今秋ドラフト候補 土は持ち帰らず「来年、絶対、やり返す」

 「全国高校野球選手権・2回戦、霞ケ浦5-1鳴門渦潮」(14日、甲子園球場)

 鳴門渦潮(徳島)は2005年以来、21年ぶりの甲子園1大会2勝と3回戦進出を逃した(当時は鳴門工)。

 悔しくて、悔しくて-。目を赤く腫らした2年生は甲子園での2試合、出番に恵まれなかったにもかかわらず「山ほど、課題が見つかりました」と声を絞り出した。

 鳴門渦潮の新チームのエース候補・有馬凜人投手。目の前には大きな目標がいた。1人は自軍のエース。「西村(大輝・3年)さん頼みのチーム。投げたかったけど、僕にはその実力がない」。そして今秋のドラフト上位候補、兄・伽久(立命大4年)。「見習うところが多いけど、足元にも及ばない。でも、いつか追い越さないといけないライバル」

 普段から連絡を取り合う兄は2022年、愛工大名電でベスト8入りを果たしてもいる。大会を終えての連絡は「『まだまだ、お兄ちゃんには届かなかった』って、言うと思います」と有馬。

 この2人を超えるため「球速を上げる。変化球でカウントを取る。スライダー、チェンジアップで三振を取れるピッチャーになる」と、目標を定めた。

 試合後、土を集める3年生たちの後方から“甲子園”を目に焼き付けた。「来年、絶対、やり返してやろうと思っているので」、土は持って帰らない。美しくて、悔しかったこの日の景色を糧に、大きく成長して必ずここへ戻ってくる。(デイリースポーツ・西下純)

 ◆有馬 凜人(ありま・りと)2009年9月14日生まれ、16歳。奈良県出身。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。投手。田原本中3年時に県大会優勝。高校1年秋に背番号「11」でベンチ入り。県大会は1試合、1イニングを投げ2失点。MAX142キロの直球と、カーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットを操る。兄・伽久(立命大4年)は今秋ドラフト候補。

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