日南学園 宮崎県勢の令和初勝利 九回2死から3連打、鈴木確信のサヨナラホーム

 「全国高校野球選手権・1回戦、日南学園2-1明徳義塾」(10日、甲子園球場)

 遊撃手のグラブをかすめたゴロが左前へ抜けていく。日南学園(宮崎)の二走、鈴木貴翔外野手(3年)は確信した。「打球が緩んだ。いける」。三塁ベースを蹴り、ホームへ頭から滑り込んだ。

 1-1で迎えた九回2死からの3連打。上位へつないだ9番の鈴木と「人生初めて」というサヨナラ安打で勝負を決めた2番の豊丸蒼大内野手(2年)は、ともに親子2代の甲子園出場だ。

 鈴木の父・裕行さんは常総学院で98年に春夏連続で出場。春は明徳義塾に敗れており「自分が勝たないといけない」と鈴木。小学生の頃から父のプレー映像を見てきた。

 九回2死一、二塁から三遊間を破った豊丸の父・武士さんは、都城で99年夏に16強入りした。「生きていく中でいい経験になる」と聞かされ、同じ舞台に立った。「必ず甘い球が来る。それを仕留める」。1ボールからの2球目を捉えた。

 宮崎県勢は日南学園が18年夏に勝って以降、春夏通じて令和に入って未勝利だった。金川豪一郎監督(49)は「言葉は悪いかもしれないが、呪縛から解き放たれた」と安堵(あんど)した。

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