社 3年ぶり夏切符 エース岩井の緊急降板に奮起「僕が決めないと」小倉が八回逆転2ラン

 「高校野球兵庫大会・決勝、社3-2明石商」(26日、ほっともっとフィールド神戸)

 阪神・近本光司外野手の母校、社が小倉臣斗外野手(3年)の逆転2ランで3年ぶり3度目の代表となった。

 ここぞの場面で4番がやってのけた。ベンチの仲間もスタンドも大喜び。社の小倉が値千金の一発で3年ぶりの甲子園へ導いた。

 1点を追う八回1死一塁で、「僕が決めないといけない。最後、思いっきりいこう」と2球目のスライダーを振り抜いた。打った瞬間の豪快な打球は左翼スタンドへ。「気持ちよかったです」。六回にはエースの岩井秀耶投手(3年)が緊急降板するアクシデントもあった。「岩井が頑張ってくれていたので打撃で点を取っていかないと」と仲間の思いも背負った高校通算10号の2ランで試合をひっくり返した。

 父の貴司さんも社でプレーし、山本巧監督(54)と同級生。小学生の時に社の練習を見学し、山本監督とも初対面した。「父と野球の会話をする中で社の話題も出て。甲子園も3季連続で出たので」と社にあこがれを抱き、入学した。甲子園出場はかなわなかった貴司さんからは「悔いのないように思いっきりやってこい」と夢を託された。その期待に応え、応援に駆けつけてくれた父に最高のプレゼントを届けた。

 社は阪神・近本の母校でもある。偉大な先輩の主戦場で、今度は後輩たちが活躍する番だ。小倉は「最高の舞台だと思うので、思いっきりやりたい。スタンドもベンチも全員で来たので、全員に喜んでもらえるような甲子園にしたい」と力強く、頼もしく誓った。

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