ロッテ 角中が引退表明 決断はオリックス入山の直球に空振り三振「当たらなかった、もう無理かなと」悟った限界「歯磨きより野球をしている感じ」に終止符
「ロッテ4-5ソフトバンク」(20日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテの角中勝也外野手(39)が今季限りで現役を引退することを表明した。試合後はマイクを手に涙。ファンに「長い時間マリーンズでやってこれて、本当によかったです」と思いを告げた。
「今シーズンずっと最初から、『まあ最後かなあ』ぐらいには思ってました」と明かす。「目はプロ野球選手の中でもトップレベルにいい方だと思うんですけど、目と体が一致しなくなってきて、バットが、よっしゃ振るぞ、という感じじゃないと出てこない。そんな感じで反応が衰えてきた」と話した。
決断に至った試合として11日のオリックス戦(ZOZO)を挙げた。途中出場で2三振。2つ目の三振は最後、入山の内角高めの直球を空振り。「恥ずかしい三振をして。ひと昔前なら、最後の球、弾丸ライナーで、一塁側にファウルでも打ってたなと思って。それがもう、当たらなかったんで。もう無理かなと思いました」と言う。
角中は四国リーグ・高知を経て、06年ドラフト7位でロッテ入り。12年には打率・312で独立リーグ出身選手として初の首位打者をに輝いた。その後は16年にも最多安打、2度目の首位打者を獲得。堅実な打撃でチームに貢献した。「独立リーグには本当に感謝しかない。そもそも独立リーグがあのときなかったら野球を高校でやめてたと思うの」と当時を振り返った。
年齢とともに出場試合数も減少。昨季は27試合に終わった。「野球が楽しいとか好きという感情が去年ぐらいから芽生えた。自分の中ではそれは違うと思って。メンタル的にはその辺から引退を意識しだした」と言う。「それまでは楽しいとか、好きとかでいままでやったことは一切無かった」。心境の変化が、引き際を意識させることに繋がった。
7月に入って1軍に昇格したが結果は出なかった。この日はサブロー監督の計らいで「8番・DH」でフル出場。4打数無安打2三振に終わった。今季は15打数1安打、打率・067だった。球団はロッテ一筋20年の功労者をセレモニーなどの形で送り出す思い。「小さい頃から野球やるのが普通だった、本当に歯磨きのような感じで。歯磨きより野球のほうをしている感じ」。日常生活の一部だった野球。今季いっぱいで、バットを置く。
