巨人・坂本サヨナラ弾 「3打席凡退したけど、最後は大歓声で打席に」 300号記念バットもらった日に3ラン
「巨人4-1中日」(17日、東京ドーム)
三塁ベースを蹴ると、巨人・坂本勇人内野手(37)は速度を落として仲間の歓喜の輪に加わった。「うれしい。一番うれしい瞬間なんじゃないんですか」。3打席凡退でも大声援で送り出してくれるスタンドがある。役者が違う。サヨナラ3ランに笑みがあふれた。
同点で迎えた九回2死一、二塁。舞台が整うと、登場曲「キセキ」の大合唱でファンも背中を押す。「スタメンで出た時、本当に全然打てていなかった。今日も3打席凡退したけど、最後は大歓声で打席に向かわせてもらえた」。2ボールからの3球目を振り抜き、一振りで試合を決めた。
この日はバットのアドバイザリー契約を結ぶSSK社から、通算300本塁打達成記念の特別仕様バットが贈呈された。達成の地である福井県にちなんだ「漆塗り記念バット」で、歴史ある鯖江の漆工芸職人とコラボレーションした一品。「またいい場面でホームランが打てるように」と誓った日に豪快弾を描いた。漆は幾重にも塗り重ねることで深みと強度が加わり、年月とともに味わい深くなる。これまで数え切れないほどの成功、失敗を経験してきた男の生きざまもまた同じだ。今夜も東京ドームを歓喜に染め上げた。
