外国人の最年長出場選手は?【プロ野球記録企画】

 デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく新企画「記録の向こう側」(随時掲載)がスタート。今回は外国人の最年長出場選手を取り上げる。

  ◇  ◇

 64年に阪急(現オリックス)へ加わったダリル・スペンサーは「考える野球」を日本に持ち込んだ功労者だ。

 来日1年目から36本塁打を放ち、野村克也の41本に次ぐパ2位に食い込んだ。翌65年も快調にアーチを重ね、野村とつばぜり合いを演じる。相手投手は敬遠策を多用したため、スペンサーはイライラを募らせた。そして10月3日、西京極での南海との直接対決で事件は起きた。敬遠に抗議するため、八回の打席でなんとバットを逆さまに持って出たのだ。この試合はテレビで全国中継されており、多くのファンをあぜんとさせた。

 相手投手の球の握り方など癖を徹底して研究し、味方に伝えた。それを見て梶本隆夫、米田哲也、足立光宏もグラブでボールを隠すなど対応を始める。スペンサーの教えを受けた選手が移籍すると、チームメートに伝えていった。こうして、考える野球が日本球界に広まっていった。

 68年限りでいったん退団したが、71年にコーチとして呼び戻された。ノックバットを振るうちに、突き出ていた腹も引っ込み始める。開幕前に選手兼任の契約をし直し、現役に復帰した。この年54試合で6本塁打、そして44歳となった72年に51試合に出場し4本塁打。今度は本当に引退した。(デイリースポーツ・高野 勲)

答え…スペンサー(阪急)44歳

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