日比谷に軍配 開成と超進学校対決「負けたくない気持ちはあった」松本8回0/3を6失点粘投

 5回、先制に沸く開成ナイン(撮影・石井剣太郎)
 試合に勝利した日比谷ナイン(撮影・石井剣太郎)
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 「高校野球東東京・2回戦、日比谷7-6開成」(11日、神宮球場)

 東東京大会の2回戦で開成-日比谷の超進学校対決が実現し、日比谷が7-6で競り勝った。先発の松本佑樹投手(3年)が8回0/3を6失点と粘り“頭脳戦”を制した。

 勝利の瞬間、日比谷の秀才ナインの表情には無邪気な笑みがあふれた。先発した松井は「(開成は)同じような環境で練習をしている学校なので、負けたくない気持ちはあった」と負けん気をにじませた。7-4の九回に1点差に迫られマウンドを降りたが、何度もピンチを切り抜け、試合をつくった。

 限られた練習環境の中で最善を尽くした。平日は週4日で午後6時に完全下校が義務付けられている。土日もいずれか1日のみ。学校行事などがある期間は1時間ほどの練習時間しかない。グラウンドは長方形でラグビー部とサッカー部との併用。全面を使えず実戦形式の練習はできない。練習試合は土日に他校へ出向く形で行っている。伊藤聡史監督(35)は「90分間の練習の中で最大限効率よく進めていこうと、空いているスペースでティー打撃を行ったり工夫している」と話した。

 学業もおろそかにできない。背番号1を背負う松井は東大進学を目指しており、練習後は自宅で約2~3時間を勉強時間に充てている。模試では偏差値70で、東大もB判定と超優秀。高校進学時は開成も受験していたが「受かったけど蹴った。(きょう)勝てたので日比谷を選んで良かった」と屈託なく笑った。

 東大進学者数が45年連続1位で偏差値77の開成と、公立での合格者数1位で偏差値74の日比谷という超進学校対決が実現したのは練習試合も含めて初めて。伊藤監督は「(開成の)青木先生は有名な先生のお一人なので、胸を借りる気持ちで臨ませていただいた」と謙虚に話した。公立の名門として野球も勉強も一流の戦い方で突き進む。

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