門真西が部員2人の危機から4年ぶりの単独出場、9人で戦い抜く 2029年で閉校
「高校野球大阪大会1回戦、香里丘13-0門真西」(11日、GOSANDO南港野球場)
門真西が2022年以来4年ぶりの夏を終えた。昨年の秋は部員が2人にまで減ったこともあったが、今年の6月のメンバー登録締め切りギリギリに9人に。これまでは連合チームで出場していたが、4年ぶりに単独チームとして出場をかなえた。この日も、控えメンバーなしの9人で戦い抜いた。
主将の磯本怜央内野手(3年)は部員勧誘に奮闘し、単独チームとしての出場を実現させた。初戦の相手校はプロ注目のエース・岡本を擁する香里丘だったが、「プロ注とは聞いていたけど、そんなの関係なしに打って勝ちたい」と強い気持ちで試合に臨んだ。岡本からは四球、盗塁で無死二塁の好機をつくったが、得点はならず。無安打無得点の五回コールド負けに終わり、「単独で出られたのはうれしかったけど、結果は負けてしまって。エラーも出てヒットも全然打てなかったので悔いしかないです」と唇をかんだ。
それでも9人の絆、過ごした時間は一生の宝物だ。「みんな仲がいいんです。初心者も3人いたんですけど、うまくなっていって。ほんまにうれしかったです。こんなチームでできて」と笑った。
門真西は2029年度末を持って閉校も決まっている。現チームは9人中、7人が3年生。前任から引き継ぎ、今年の4月から指揮を執る和田大吾監督(45)は「門真西っていう名前が出るのは今年が最後だと思うので。昔は野球も盛んだったみたいで、寂しいなって声も聞いていた」と話した。続けて、「9人そろっての練習も数えるほどしかできなかった。まず今日全員そろうかっていうのが。プレイボールの合図聞いて、ああよかったなと。あとは勝負にしっかり集中しようと思っていた」と苦労を明かした。
選手については「やんちゃですけど人の気持ちがよくわかる子たち。普段ばらばらな感じがするんですけど、試合とか、目的がはっきりしている時にはみんなで同じ方向を向ける」と笑い、「この短期間でみんな集まって試合が普通にできたのですごいなと思った」と感慨深げに話した。
五回にはプロ注目の香里丘・岡本が登板した。里丘の河本拓也監督は「門真西高校さんが閉校が決まっていて、同じ府立の教員としては寂しい思いがあった」と思いを明かし、「おそらく単独出場が最後になるというところで、最後もしかしたらビッグスターになる岡本が締めてあげるというところが礼儀かなと思って後ろに登板させました」と語った。
